Basics · 第5章 / 全8章
インターロック
先に押した方が勝つ。相手のb接点で、もう一方を締め出す仕組み。
この章を終えると
- インターロックが「一方が動作したら他方を動作させない仕組み」だと説明できる
- 相手のリレーのb接点を自分のコイル回路に入れる理由を言える
インターロックとは、2つの動作が同時に起きないように、一方が動作している間はもう一方を動作させない仕組みである。 たとえばモータの正転と逆転を同時にオンにすると短絡や事故になるため、 先に動いた側だけを優先し、後から押しても動けないようにする(先押し優先)。
どうやって相手を締め出すのか?
自分のコイル回路に、相手のリレーのb接点を直列で入れる。 b接点はふだん閉じているが相手が動作すると開くため、相手が先に動くと自分のコイルへの通電が断たれ、自分は動作できなくなる。
- 正転コイルの回路に、逆転リレーのb接点を直列で入れる。
- 逆転コイルの回路に、正転リレーのb接点を直列で入れる。
- おたがいに相手のb接点を入れ合うと、二つが同時には動作できなくなる(相互インターロック)。これに自己保持を組み合わせると、先に押した側だけが動き続ける「先押し優先」になる。
締め出しにはa接点とb接点のどちらを使う?
締め出しには必ずb接点を使う。a接点では相手が動作したときに閉じてしまい、締め出しにならず逆の動きになる。
| 使う接点 | 相手が動作すると | 結果 |
|---|---|---|
| 相手のb接点(正) | 開く | 自分の通電が断たれ、締め出せる |
| 相手のa接点(誤) | 閉じる | 自分も動いてしまい、締め出せない |
締め出しには必ずb接点を使います。a接点にすると「相手が動いたら自分も動く」という 逆の動きになってしまいます。「止めたい・締め出したい」はb接点、と結びつけて覚えます。
自己保持と組み合わせるとどうなる?
先に押した側が「勝った」状態を保つには、自己保持を組み合わせる。 先に動作したリレーは自分のa接点で通電を保持し、同時に相手のb接点を開いて締め出し続ける。 その結果、最初に押されたボタンの側だけが動作し続ける。
よくある失敗
- 締め出しにa接点を使ってしまう。b接点でないと相手を締め出せず、逆に自分も動いてしまう。
- 相手のb接点を片側にしか入れない。両方のコイル回路に入れて初めて、相互に締め出せる。
- 自己保持を付け忘れる。ボタンを離すと勝ち負けが保持されないため、先押し優先には自己保持の組み合わせが要る。
やってみる
読んだら、手を動かして確かめましょう。理解は「組んでみて」定着します。
たしかめクイズ
先に押した方だけを動作させ、もう一方を締め出すには、何を使いますか?
正解: 相手が動作すると相手のb接点が開き、自分のコイルへの通電を断ちます。これが締め出しです。
惜しい: a接点だと相手が動作したときに閉じてしまい、締め出しになりません。逆の動きです。
惜しい: 母線は増やしません。締め出しは相手のb接点で実現します。