Basics · 第3章 / 全8章
母線と電流の通り道
P(プラス)とN(マイナス)。ランプが光る条件は「両側が別の母線につながる」こと。
この章を終えると
- P母線とN母線の役割を説明できる
- 負荷(ランプ・コイル)が動作する条件を「一端がP・他端がNにつながること」と言える
母線(ぼせん)とは、練習盤の上下に横へ長く伸びる2本の給電線のことである。 上がP母線(プラス側・+24V)、下がN母線(マイナス側・0V)で、 回路はこの2本のあいだに部品をつないで作る。
P母線とN母線は何をする線か?
P母線は+24Vを、N母線は0Vを回路全体に配る「電気の出口と戻り口」である。 部品は盤のどこにつないでも同じ電位を受け取れるので、左右どの位置に置いても配線の考え方は変わらない。
負荷が動作する条件は何か?
ランプやコイルなどの負荷は、一端がP母線・他端がN母線につながったときに動作する。 両端に+24Vと0Vの電位差が生まれ、そこで初めて電流が負荷を通り抜けるからである。
両端が同じ母線(両方P、または両方N)だと、電位差がないので電流は流れません。 「片方P・もう片方N」が、負荷を動かす基本の形です。
白ランプを点灯させる手順は?
P→負荷→Nの一本道を作り、その通り道を一周させれば点灯する。手順は次のとおり。
- 白ランプの一端をP母線につなぐ。
- もう一端を、途中の接点を通してN母線へ戻す。
- 接点が閉じると回路が一周し、電位差で電流が流れて点灯する。
接点は通り道のどこに入るのか?
接点は、P→負荷→Nという電流の通り道の途中に入る「ゲート」である。 押しボタンやリレーの接点がこのゲートで、閉じているときだけ電流が流れ、開けば消灯する。 次章の自己保持回路は、このゲートの開け閉めを賢く組み合わせたものである。
間違えやすいポイント
- 両端を同じ母線(両方P、または両方N)につないでしまう。電位差がゼロで電流は流れない。
- 片端だけをP母線につなぎ、もう片端をどこにもつながない。回路が一周せず点灯しない。
- 負荷を通さずP母線とN母線を直接つなぐ。短絡(ショート)になり危険。必ず途中に負荷を入れる。
やってみる
読んだら、手を動かして確かめましょう。理解は「組んでみて」定着します。
たしかめクイズ
白ランプを光らせるには、ランプの2つの端子をどうつなげばよいですか?
正解: 両端に電位差が生まれて初めて電流が流れ、ランプが光ります。
惜しい: 両端が同じ母線だと電位差がなく、電流は流れません。光りません。
惜しい: 回路が一周しないと電流は流れません。もう片方をN側へ戻す必要があります。