解説

事前公開問題(過去問)の使い方

公式が問題を公開している。解答は付かない。だから練習が要る。

事前公開問題とは何か?

事前公開問題とは、実技試験の問題が試験日より前に公開されたものを指す呼び方である。 終わった回の問題を後から手に入れる一般的な「過去問」とは性格が違い、 これから自分が受ける課題を、先に読んだうえで準備できるのが特徴である。

ただし、公開の有無・対象・掲載内容が受検する回でどうなるかは、本サイトでは断定しない。 入手先も含めて、自分が受検する回の扱いを公式サイトで直接確認してほしい (機械保全技能検定 公式サイト(試験問題)公式・試験要項)。 掲載されるページは回によって変わりうるので、上のリンク先だけを見て「無い」と判断せず、 受検する回の試験案内までたどって確認する。

なお本サイトは非公式教材である。公式問題の文面・図・数値は一切転載していない。 原本は公式サイトから入手してほしい。

解答が付かない問題を、どう練習に使うのか?

答え合わせの教材としてではなく、本番の形式を確定させる資料として使う。 模範解答や採点の内訳がどこまで示されるかは本サイトでは断定しないが、ここでは手元に解答が無い前提で 組み立てる。問題文から自分の作業手順を作り、最後は動作で確かめる、という流れになる。

実技は110分で2課題である (公式・試験要項)。 先に問題を読めるということは、当日その場で考える量を事前に減らせるということである。

事前公開問題を読むときの手順は?

入手 → 作業の書き出し → 持ち時間の割り振り → 詰まる箇所の抽出 → 反復、の順で読むと 「読んだだけ」で終わりにくい。

  1. 公式サイトから、受検する回の問題を入手する。
  2. 自分が手を動かす作業を、動詞で紙に書き出す(読む・選ぶ・つなぐ・測る・直す)。
  3. 書き出した作業ごとに、自分なりの持ち時間を決めて書き添える。配点や課題ごとの制限時間は推測せず、 必要なら公式の案内を確認する。
  4. 作業のうち、今の自分が詰まる箇所に印を付ける。
  5. 印を付けた箇所だけを、時間を計って繰り返す。

ここで書き出した手順が、当日そのまま使う段取りになる。 回路そのものの読み方は第7章 タイムチャートの読み方、 組み方の核は第4章 自己保持回路にまとめている。

解答が無いのに、答え合わせはできるのか?

自己練習の範囲でならできる。練習での答え合わせは、正解表との照合ではなく、 組んだ回路が指示どおりに動くかどうかで行うからである。 思ったとおりに動かなければ、どこかが違うと分かる。この確認は、実物の練習盤でも画面上の練習盤でも 同じようにできる。

ただし、動いたことがそのまま得点を意味するとは限らない。合格基準は減点法で、41点以上の減点がなければ合格であり、 どの作業が何点の減点になるかは本サイトでは断定しない。そのぶん、一問を作り込むよりも 取りこぼしを減らすほうが有利になりやすい (落ち方の型と防ぎ方は実技で落ちる理由と、その防ぎ方で扱っている)。

事前公開問題と反復練習は、どう使い分けるのか?

読むのは出題の形式を確定させるため、反復するのは時間内に終える力を付けるためで、役割が違う。

やりたいこと 事前公開問題を読む 同じ形式で反復する
出題の形式と指示のされ方を知る これが最適 代わりにならない
作業の手順を決める たたき台になる 使ううちに固まる
時間内に終える力を付ける 付かない 回数だけ伸びる
当日の細かな違いに対応する 読むだけでは分からない 条件を変えて解くほど強くなる

読むのは一度で足りる。残りの時間は、手を動かすほうに寄せる。

よくある失敗

  • 読んで「わかった」で止める。実技で問われるのは、理解よりも作業の速さと確実さである。
  • 手順を丸暗記する。指示が少し変わるだけで崩れる。覚えるのは順番の理由である。
  • 古い回の問題で練習する。受検する回のものを公式ページで確認する。
  • 配点や課題ごとの制限時間を推測して優先順位を決める。推測で組み立てず、公式の案内を確認する。
  • 印刷して眺めるだけで、一度も時間を計らない。時間を計らない練習は、本番の再現になりにくい。

同じ形式で反復するには、どうすればいいか?

公開問題と同じ形式の課題を、自分で作り替えて解く。 動作のパターンやタイマの設定値を変えれば、同じ形式のまま何度でも新しい課題になる。 問題文を写すのではなく、問題の形だけを借りるのがポイントである。

本サイトの練習課題も、この考え方で作った自作課題である(公式問題の複製は収録していない)。 形式をつかんだあとの反復は無限練習、 通しの時間感覚は通し模試で確かめられる。

読んだら、手を動かす

実技は読むだけでは身につかない。同じ手順を、ブラウザの練習盤でそのまま試せる。

同じ形式の課題を無限に練習する

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