解説

電気系保全3級の実技を独学で受かるロードマップ

何を、どの順で、どれくらいやるか。実機が無くても進められる道筋。

独学ロードマップとは、どういう順番のことか?

独学ロードマップとは、原理の理解から本番の通し練習までを、戻らずに進めるための順番である。 本サイトでは、電気系保全作業3級の実技の独学を 基礎 → 課題1(組立) → 課題2①(点検) → 課題2②(修復) → 通しの 5段階に分けて積み上げる。これは学習の設計であって、試験そのものの構成ではない。 前の段階が固まらないうちに次へ進むと、手が止まったときに原因が 「知識が無い」のか「手順が決まっていない」のか切り分けられなくなる。

なお「課題2①/②」は本サイト内での呼び分けである。出題の詳しい形式や当日の呼称は本サイトでは断定しない。 受検する年度の扱いは 公式の受検案内 で確認してほしい。

段階この段階で身につけること次へ進んでよい合図
0. 基礎回路の言葉と仕組みタイムチャートを見て必要な部品が言える
1. 課題1(組立)図から配線までの手順同じ課題を迷わず組み終えられる
2. 課題2①(点検)測る順番を固定する不良の種類を毎回言い当てられる
3. 課題2②(修復)誤配線の絞り込み動作の食い違いから疑う場所を挙げられる
4. 通し時間配分と当日の段取り110分の中で2課題を終えられる

基礎はどこまでやってから、課題に進むべきか?

結論から言うと、「タイムチャートを見て、必要な部品と接点の種類を口に出せる」状態になったら進んでよい。 ここが曖昧なまま組立に入ると、配線の一本ごとに手が止まる。

進め方の目安は、基礎テキスト全8章をまず1周し、 詰まった章だけ2周目に入ること。全章を完璧にしてから進む必要はない。とくに 第4章 自己保持回路第7章 タイムチャートの読み方は、 以降のすべての段階で使い続けるので、2周目の対象にしやすい。

課題1(組立)は、何を何回やればよいか?

結論は、同じ課題を2〜3回、型の違う課題を合わせて10種類以上が目安である。 回数そのものより、毎回同じ順番で組めているかが重要になる。

  1. 体験課題で、部品の位置と操作を覚える(1回)。
  2. 同じ課題を組み直し、配線する順番を自分の中で固定する(2〜3回)。
  3. 自己保持・タイマ・インターロックなど、型の違う課題へ広げる(各2回程度)。
  4. 無限練習で、毎回条件の違う課題を初見で組む(10回以上)。

4の初見が続けて通るようになったら、この段階は終わりでよい。 タイムチャートから配線に落とす具体的な手順は 課題1の解き方にまとめている。

課題2(点検・修復)は、いつ始めるか?

課題1を手順化できてから始めるのが早い。点検も修復も「正しい動作」を知っていることが前提で、 回路が読めない段階では、測っても直しても正誤の判断ができないからである。

課題2の中では点検を先、修復を後にする。点検は測る順番を決めれば結果が安定するので、 先に片づけたほうが練習の計画を立てやすい。点検は不良の種類をひととおり当てられるようになるまで (点検トレーナー)、修復は10問程度 (修復課題)が目安である。原理の確認は 第8章 リレーの点検へ戻る。

通しで解く練習は、いつから始めるか?

課題1・課題2①・課題2②の3つが、それぞれ単体で解けるようになってからでよい。 実技試験は110分で2課題、 採点は減点法で、41点以上の減点がなければ合格とされている (公式の受検案内)。 単体で解けない段階で通しをやっても、時間切れの原因が特定できない。

目安は通し模試を3回以上。1回目で自分の時間の使い方を知り、 2回目以降で配分を直す。受検料・持ち物・当日の指定などの手続き面は年度で変わりうるため、 公式の案内で最新の情報を確認してほしい。

実機がない環境では、何ができて、何ができないか?

大づかみに言えば、判断は画面で作れて、手先の作業は実物でしか作れない。 タイムチャートから回路を決める、配線する順番を固定する、測る順番を切り分ける、誤配線を絞り込む—— このあたりは画面の反復で身につきやすい。工具や電線の扱い、盤の前での姿勢や指先の速度は、 講習会や職場の盤など、短時間でも実物に当たる場を作って埋めたい。

どこまでを画面で代替できるかの切り分けと、費用・機材の判断は 検定盤を買わずに練習する方法にまとめている。 この記事では、その線引きを前提に順番だけを決める。

よくある失敗

  • 基礎を飛ばして課題1から始める。配線の一本ごとに止まり、結局あとで基礎に戻ることになる。
  • 1回組めたら次の課題へ行く。組めたのが偶然か手順かを判別できないまま数だけ増える。
  • 点検・修復を直前まで後回しにする。課題2は課題1と別の頭の使い方が要るので、詰め込みが効きにくい。
  • 時間を測らずに練習する。手順は身についても、配分の感覚は測らないと育たない。
  • 公式の受検案内を読んでいない。申請の期限や当日の指定は本サイトでは断定しないので、公式で確認しておく。

読んだら、手を動かす

実技は読むだけでは身につかない。同じ手順を、ブラウザの練習盤でそのまま試せる。

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